01206785380120-678-538

お役立ちコラム

2022/03/17
伐採と伐木の違いとは?作業内容・目的・使用する道具などをチェック

林業や土木業界でよく耳にする「伐採」と「伐木」ですが、2つの言葉の意味の違いはご存知ですか?
同じ「伐」という漢字が用いられているため、同じ意味に捉えられがちですが、厳密には少し異なります。
伐採や伐木のほかにも、似たような言葉として「伐開」「剪定」「伐根」などもありますが、これらの違いを述べるのはなかなか難しいものです。

そこで今回は、林業や土木業界に携わる人が知っておきたい「伐採」と「伐木」の違いを説明します。

伐採と伐木の違いとは?作業内容・目的・使用する道具などをチェック

伐採と伐木の違いとは?伐採の種類についても解説します

まず、主題となる伐採と伐木の違いについて、見ていきましょう。
伐採にはいくつかの種類があるため、それぞれの作業内容についても紹介します。

伐採とは木を切ること

伐採(ばっさい)とは、森の中などで「樹木を切り倒すこと」を意味します。
木材の確保が主な目的とされており、切った木は建材などとして売買されます。
単純に木を切ることを言うのであれば、伐採を使って問題ありません。

ただし、業者によっては言葉の使い方が異なる場合もあるので注意が必要です。
造園業や土木業においての伐採は、一般的な認識と同じく木を切る作業を指しています。
一方、林業においての伐採は、人工林に植えて育てた木を切る作業を指します。

伐木は資格や試験などで用いられる

結論から言うと、伐木(ばつぼく)も伐採と同じで、樹木を切り倒すことを意味します。
しかし、伐木は一般的に口語として用いられることは少なく、主に林業における資格取得や特別教育の際の参考書で使われています。

例えば、チェーンソー等を用いて業務に従事する場合に必要な特別教育「伐木等業務特別教育講習会」などの名称で用いられています。

伐採には主伐・間伐・除伐・択伐がある

一言で伐採と言っても、林業においては、目的によってさらに4種類に分けられています。

1.主伐

木材を収穫する目的の伐採を意味します。
樹齢40~60年程度を過ぎた樹木を切る時に用いられる言葉です。
ただし、近頃は意図的に収穫時期を延ばして、100年経ってから主伐するケースも見られます。

2.間伐

樹齢20~30年程度の樹木を切る時に使用する言葉です。
主伐との大きな違いは伐採の目的にあり、間伐は木を間引いて森林環境を守るために行われます。

3.除伐

他の木の成長の妨げになる木を取り除くための伐採を指します。
比較的樹齢が若く、育ちが悪い樹木が対象になることが多いです。

4.択伐

ある程度成長した樹木を、一定の範囲内(30%程度)ですべて切り倒すことを指します。
皆伐と呼ばれることもあります。
主伐の一種とされており、伐採した跡地に新しい苗を植えて森林の更新が行われるケースも多いです。

伐採の作業内容や使用する道具をチェック

伐採の作業でもっとも大切なのは作業員の安全確保です。

特に、大きく成長した木を伐採する際は、力のいる作業となります。
択伐など大規模な伐採となると、重機が必要になることもあるでしょう。

ここでは、伐採の作業内容や使用する道具を順に見ていきましょう。

伐採に必要な道具一覧

基本的な伐採の作業で必要な道具は、以下になります。

≪作業員の安全確保≫
・ヘルメット
・軍手
・ゴーグル
・防護ズボン
・安全靴

≪木の根っこを掘り出す≫
・スコップ
・シャベル

≪木を切る≫
・のこぎり
・チェーンソー

≪木を倒す方向を調整する≫
・ロープ
・パワーウィンチ

このほか、高い樹木に昇る際には、はしごやランヤード(命綱)、リギングロープなどが必要となります。

また、択伐など広範囲の伐採を行う場合、重機や大型車両を必要とすることもあります。
例えば、林業用の集材重機であるフォワーダ、木材を吊り上げて運搬するラフタークレーンなどが挙げられます。

伐採の作業内容とは?手順を5ステップで解説

1.障害物や風向などを考慮し、木を倒す方向を決めます。
伐倒方向が決まったら、木にロープを結んで倒す方向に張っていきます。

2.木の重心を伐倒方向に傾けるため、刃物で切り込みを入れます(受け口をつくる)。
※受け口のサイズは木の直径の4分の1程度が目安です。

3.木が倒れやすくするため、受け口の反対側に水平の切り込みを入れます(追い口をつくる)。
樹木が倒れ始めたら、下敷きにならないよう注意しながら退避を行いましょう。

4.木が倒れたら根を掘り出します。
周辺の土を掘り起こし、切り株と木の根を切り離します。

5.伐採した木を各自治体のルールに従って処分します。
建築業において、伐採した木は産業廃棄物扱いになります。

伐開・剪定・伐根などの作業内容は?

伐採や伐木と混同されやすい、伐開・伐根・剪定の作業についても知っておきましょう。

まず、「伐開」とは、建築工事などを行う土地に生えている雑草や木の根を取り除くことです。
雑草の除去には刈払機(草刈り機)、木の伐採にはチェーンソーなどが用いられます。
土を掘り、木の根ごと切り株を除去する「伐根」の作業を同時に行うケースが多く見られます。

剪定とは、樹木の見映えをよくするため、枝を切る作業のことです。
木を害虫や病気から守り、健全な発育を促す目的でも行われます。
作業に必要な道具は、剪定ばさみやのこぎり、植木ばさみなどです。

以上のように、伐開・伐根・剪定と、伐採や伐木とでは作業の内容が全く異なります。

まとめ

今回は「伐採」と「伐木」の違いや、それぞれの目的・作業内容について説明しました。
伐採をはじめ、木を切る作業は専門的な技術を必要とするため、個人で行うのは難しいでしょう。
大きな木を切り倒すとなると危険が伴いますし、事前にしっかりと打ち合わせを行い、事故のないように作業を進めていかなければなりません。

弊社は愛知県を中心に岐阜・三重の東海三県で便利屋サービスを提供しております。
お見積り・ご相談・出張費は無料で、予約状況によっては即日対応も可能です。
伐採などでお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

「リアルサービス」の庭手入れ・植木伐採・剪定についてはこちら

関連記事

  • 大量の写真整理は4つの手順で解決!写真をデータ化するやり方とは大量の写真整理は4つの手順で解決!写真をデータ化するやり方とは 人生の大切な1コマを写した写真。月日が経つほど、次第に量が増えていくのも当然です。そうした大量の写真を整理するのに「どこから手をつけてよいか分からない」という方もいらっしゃると思います。写真の整理は、ちょっとしたコツを踏まえることで、効率的に進められますよ。 この記事では […]
  • 草刈の道具で知っておきたいことは?おすすめ道具や注意点も解説草刈の道具で知っておきたいことは?おすすめ道具や注意点も解説 庭や畑の草刈は、なかなか大変な作業ですが、やらなければどんどん雑草は生えてしまいますよね。 最近では便利な草刈の道具がいろいろと出てきています。 「簡単に草刈ができる」「操作がしやすい」「軽くて女性も扱いやすい」など、タイプもそれぞれなので、使う場所や人に合わせて選ぶといい […]
  • ゴミ屋敷になる5つの原因と4つの防止法ゴミ屋敷になる5つの原因と4つの防止法 「どうして、こんなにゴミがたまるまで放っておくんだろう」「なぜゴミ屋敷に住んでいられるんだろう」…整頓された部屋に住むのがあたりまえに思っている人は、ゴミ屋敷に住む人の心情が分かりません。 ゴミ屋敷になる原因はいくつかあります。さまざまな要因により片付けられなくなるゴミ屋敷の […]
  • 孤独死の葬儀は誰がする?遺族の有無で葬儀の流れは変わる?孤独死の葬儀は誰がする?遺族の有無で葬儀の流れは変わる? 高齢で身寄りのない方や独身で、家に一人でいることが多い方は「孤独死」に対して不安を持っているかもしれません。高齢化社会の現代では、孤独死のニュースを見かけることも増えていますが、葬儀やその後の遺品整理などはどうなるのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。 ここでは […]
  • 引っ越し前にチェック!洗濯機ってどうやって運び出す?引っ越し前にチェック!洗濯機ってどうやって運び出す? 引っ越しをするときは、事前に洗濯機を運び出す準備が大切です。洗濯機は家電の中でも特に大きく、水漏れなどのリスクがあるからです。 また、運び出す途中で事故を起こさないよう注意もしなければなりません。安全かつスムーズに引っ越しを終わらせるにはどうすればいいのでしょうか。 この記 […]
  • お墓の草むしりはいつやるの?きれいを保つ方法や対策を紹介お墓の草むしりはいつやるの?きれいを保つ方法や対策を紹介 「お墓にお参りに行ったら、草が生えていて大変だった」こんな経験、ありませんか? 確かに、お墓参りは頻繁にするものではありませんから、行かない間に草が生えてしまうのは仕方がないといえるかもしれません。 「お墓参りは家族総出で草むしりをすることになっているので、それで十分」とい […]
ページのトップに戻る
  • お見積り訪問
    ご相談・出張費
    0
  • 「HPを見た」で
    20%off

名古屋、愛知、岐阜、三重にて遺品整理やゴミ屋敷片付けなどのお困り事は便利屋リアルサービスに何でもご相談ください。