高齢化や単身者の孤独死などにより、遺品整理は今、注目度が高まっています。大切な方のお通夜・葬儀が終わり、それまでの慌ただしさが落ち着いたころに待っているのが、遺品整理です。
遺品整理は、じっくりと故人に向き合える貴重な時間です。気持ちの整理をするにもいい機会と言えます。
しかし遺品整理を何度も経験している人は決して多くありません。そのためどのように進めていけばいいのか悩んでしまうのではないでしょうか?
ここでは遺品整理の意味や方法、注意点をご紹介します。
目次
遺品整理とは故人が残したものを、親族が整理することを言います。
遺品整理というとまず思い浮かぶのは、故人の大切にしていたものや、貴重品の整理でしょう。
しかし実際はそれだけではありません。
故人が一人暮らしをしていた場合、住んでいた部屋のすべてを整理する必要があります。
なんということはない些細なものでも、一つひとつ必要かどうかを確認しながら進めていくのです。
遺品整理は思い出深いものが見つかったり、どうすればいいのか悩んでしまうものもあり、かなりの労力と時間がかかります。
そのため気持ちの整理をしながら、じっくりと腰を据えて取り組みましょう。
ただ、中には故人の死後、期限内に行わなければならない手続きもあります。
では期限が決められているものを、確認してみましょう。
遺品整理は、やみくもに始めずに、重要な書類を最初に揃えることから始めましょう。
まずは印鑑や通帳、保険証書といった貴重品のある場所を確認します。
それが揃ったところで、銀行や保険関係・相続関係の手続きを行いましょう。
このような手続きには、期限が決められているものもあります。
ここではその一部をご紹介します。
|
期限 |
場所 |
年金受給停止 |
国民年金は死後14日以内 |
年金事務所 |
介護保険資格喪失届 |
死後14日以内 |
市区町村役場 |
雇用保険受給資格者証 |
死後1ヶ月以内 |
ハローワーク |
不動産相続 |
なし |
法務局 |
銀行預金の相続 |
なし |
各銀行 |
銀行預金は、休眠口座などの可能性もあり、期限はありませんが早めに対応したほうがいいでしょう。
人によって違いますが、他にもさまざまな手続きが必要です。
期限が切れてしまうことのないよう、早めの確認がおすすめです。
また故人の住居が賃貸だった場合は、借りている期間内に終えなければなりません。
期限までに間に合わない場合は、他の親族や業者に依頼することを考えましょう。
遺品整理は量が膨大で何から手を付ければいいか困ってしまうこともあるでしょう。
貴重品をピックアップした後は、遺品整理を本格的に始めていきます。
遺品整理を始める前に、遺言書・エンディングノートの有無を確認します。
最近よく耳にする「エンディングノート」とは、親族や知人に伝えたい死後の希望を書いたものです。
法的な強制力がある遺言書と違い、エンディングノートに強制力はなく、希望を書いたとしても叶えられるとは限りません。
しかし故人の考えを確認することで、新たな発見があるかもしれません。
可能であれば、貴重品と一緒に探せるといいですね。
次は遺品として手元に残すものと、処分するものに分けます。
どうすればいいか迷うものに関しては、ひとまず保留にしておきましょう。
持ち帰って保管し、しばらくたってから必要かどうかを再度判断します。
形見分けするものがあれば、どれを誰に分けるのか選びましょう。
形見分けは一般的に、故人のアクセサリーや衣服を贈ります。
クリーニングしたり、きれいにした状態で渡すのが礼儀です。
家電製品など処分するには、お金がかかるものもあります。
電化製品や家具など、まだ使用できるものはリサイクル業者に持っていく方法も考えましょう。
処分が終わったら、最後に部屋の掃除をします。
相続税などの手続きを早めに行うこと以外にも、遺品整理には注意点があります。
トラブルにならないためにも、確認しておきましょう。
遺品整理は故人の貴重品や趣味の品など、自分一人の判断で処理できないものもあります。
それを勝手に遺品整理してしまった場合、親族間でトラブルになる可能性があります。
事前に遺品整理することを伝える、一緒に遺品整理するなどの対応が必要です。
故人の持っていた車や携帯電話も、処分や解約の手続きをします。
また最近増えているのは、SNSやLINEなどデジタル関連の遺品です。
そのままにしておくこともできますが、必要なデータが残っている可能性もあります。
しかしそういったものは、ロックされていることも多いため、簡単には確認できません。
そんな場合は、専門の業者に依頼してみましょう。
遺品整理士という仕事もあるほど、遺品整理を行ってくれる業者は増えています。
住まいが離れていたり、体力的に無理などの理由で、なかなか遺品整理ができないという人もいます。
そこで考えられるのが、遺品整理業者へ依頼することです。
たとえば必要なものだけを先に運び出し、残ったものを業者に依頼することもできます。
どの程度までやってもらうかは、親族で相談して決めるようにしましょう。
業者に依頼する場合、メリットもあればデメリットもあります。
どちらも理解したうえで依頼するようにしましょう。
メリット |
デメリット |
・短時間で済ませられる ・大型の家電や家具の持ち出しもやってもらえる |
・費用がかかる ・必要なものとそうでないものとの区別が難しい |
遺品整理とは、故人を偲びながら行う大切な作業です。
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遺品整理に関しても、お客様のご希望に合わせお手伝いさせていただきます。
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